広報いとう2021年2月号+α
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5年間の軌跡~そして新たなステージへ~This month's feature クッキングトマト「アイランドルビー」の本格的な普及が始まり5年が過ぎようとしています。その間、生産技術の向上や販路の拡大、加工品の製造販売等、多くのことに取り組みました。今回、「アイランドルビー」の生産グループ「クッキングトマト栽培の会」と「アイランドルビー」普及活動の軌跡をご紹介します。 年々JAあいら伊豆管内の農業従事者の高齢化が進んでいます。また、柑橘類やキウイフルーツ、いちじくといった果物の特産物がある一方、野菜類の特産物がありません。そこで、この問題を解決し、地域の農業をさらに元気づけるために、野菜類の品目、品種を発掘し、普及することを思い立ちました。品目、品種の発掘に際し、栽培に係る労力が少ないこと、話題性があることに着目しました。その結果たどり着いた答えがクッキングトマトです。クッキングトマトは栽培に係る労力が少ないことに加え、熱海市がイタリアのサンレモ市、伊東市がイタリアのリエティ市と姉妹都市であることから話題性もあります。 クッキングトマトの普及に向けて、管内の生産者9名が集まり「クッキングトマト栽培の会」が発足しました。また、「アイランドルビー」という名称の商標登録を行い、ブランド化に向けて一歩踏み出しました。 「トマトは生で食べるもの」、この認識を覆すため、生産者自らが管内の小中学校での出張授業や市内イベント等に参加し、「調理して食べるトマト」の「アイランドルビー」の魅力を発信し続けました。また、伊東市内の学校給食では「アイランドルビー」を使った料理の提供がはじまり、子どもたちを中心に少しずつ認知されるようになりました。【全体運】交友関係が活発化し、興味深い話題が飛び込んできそう。感染予防をしながら楽しめるレジャープランでお出掛けを【健康運】食べ過ぎたなと思ったら体を動かして 【幸運の食べ物】カリフラワー山口杏奈営農指導員牡羊座3/21〜4/192017年栽培技術向上・認知度向上にむけて 「アイランドルビー」は草丈が低く、密植で栽培でき、さらに一般的なトマトより多く収穫することができます。その反面、鈴なりに果実ができることにより害虫被害が多く発生することから、きれいな果実を作ることが難しいです。そこで、毎月栽培会議や勉強会を開催し、「アイランドルビー」を青果として販売するための栽培方法を模索しました。 当時は「クッキングトマト=調理するとおいしくなるトマト」との認知が低く販売に苦戦しました。多くの人に「調理することでトマトのおいしさが増す」ことを知ってもらうため、管内の中学校での職業講演会やマスメディアでの宣伝活動を行いました。また、調理したトマトを食べてもらいたいという思いから、「まるごとトマトジャム」の製造・販売を行いました。2018年クッキングトマト「アイランドルビー」を知ってもらう2016年クッキングトマト栽培の会発足(会員9名)特集1

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