広報いとう2021年2月号+α
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3月の営農●剪定 同一の園内でも、バラツキが見られます。着果が多くなると予想される樹は、早め・強めの剪定を心がけましょう。 また、剪定時に枯れた枝の除去を徹底しましょう。●間伐 密植園では、高品質ミカン生産は望めません。樹冠と樹冠の間隔は1m必要です。積極的に間伐を行いましょう。●改植 苗木は3月下旬から4月上旬に入荷しますので、植穴は早めに準備しておきましょう。また、枝の整理と傷んでいる根や巻根の整理を行い、乾燥させないよう短時間で植付けましょう。【植穴の大きさ】 直径  50cm以上、 深さ 50cm以上【 肥 料 】 堆肥  10〜20kg、苦土セルカ2号 2kg        ようりん 500g        これらをよく混ぜる。●春肥の施用 近年、減肥傾向により、樹勢の低下や隔年結果が引き起こされています。適期に適量を施用しましょう。●カイガラムシ類、ハダニ対策 冬期にマシン油乳剤を散布していない園は、カイガラムシ類、ハダニを対象に防除しましょう。・散布時期 3月上旬・使用薬剤 マシン油乳剤 60倍*ぬるま湯で溶かした尿素250倍を同時散布し、樹勢回復につとめましょう。*マシン油乳剤散布後にかいよう病防除のムッシュボルドーを散布する ときは、14日の散布間隔が必要です。●施 肥・施肥時期 3月上旬・施肥肥料 いちじく配合 90kg/10aきゃくど●客 土地力維持のため、3年に1度は客土を行いましょう。20トン/10a当り●施肥・施肥時期 3月上旬・施肥肥料 なたね粕 100kg/10a●ツツジグンバイ、コガネムシ類防除・使用時期 3月・使用薬剤 アクタラ粒剤5 6〜9kg/10a 株元散布●定植ヒラド系 50cm×50cmサツキ系 40cm×40cm クルメ系 50cm×40cm●仮植え露地挿し1年苗仮植 4月上旬密閉挿し1年苗仮植 5月上旬・間隔 ヒラド系    30cm×30cm    サツキ・クルメ系 25cm×25cm 今月の作業は先月に引き続きせん定、間伐、改植、施肥、防除等忙しい時期になります。各種作業が適期にできるよう計画的に行いましょう。 種子の準備を行いましょう。品種の選定は耐倒伏性や耐病性の品種を選びましょう。また、田の畦畔の雑草の除去、秋に水を落とした田への客土等を行いましょう。種籾の準備①種子更新 種子は毎年更新しましょう。②種子消毒 薬液は所定の倍率に希釈し、種子容量の2倍(種子10kgに薬液20リットル)を目安に準備しましょう。薬剤の効果を安定させるため、直射日光の当たる日なたや極端な低温(10℃以下)となる場所を避けて行いましょう。③浸種 消毒した種子を発芽させるために十分に吸水させます。コシヒカリは積算温度(1日の平均水温×日数)で120℃程度、その他の品種は100℃を目安に行います。浸種は最初の3日程度は静置し、水を換えないようにします。その後は、温度ムラが生じないよう網袋の位置を入れ替え、種籾が酸欠にならない程度に水を換えてください。④催芽 浸種が終わったら、一斉に発芽させるために芽出し(催芽)をします。濡れむしろにくるんで、ビニールに包んで2日程度置いたり、風呂の残り湯に一晩漬けるなどして、はと胸状態にします。 管理は特にありませんが、アブラムシ等の越冬卵塊がある場合には卵塊を取り除きましょう。 今月の作業は、剪定、施肥等があります。せん定は3月上旬には終了しましょう。剪定枝や落葉は園外へ持ち出し処理しましょう。 彼岸過ぎには気温が上昇してきます。地温の上昇とともに次第に根も動きはじめますので、施肥を行いましょう。 3月は夏野菜の播種時期となります。電熱マットを使用し保温する必要があるため手が掛かりますが、種から栽培する“やさいづくりの魅力”が得られると思います。ぜひチャレンジしてみてください。●トマト 冷蔵庫 播種時期は、定植する時期から逆算して決定します。育苗期間の目安は75日です。 床土を1〜2日前に十分湿らせておきます。播種(はしゅ)は育苗箱などに7〜8cm間隔ですじ播きし、種がかくれる程度覆土(ふくど)をしましょう。発芽するまで土が乾かないように新聞紙で覆い、保湿すると良いでしょう。 播種後30日経過を目安に小さいポリ鉢から一回り大きいポリ鉢に移す“鉢上げ”を行いましょう。突然2回りも大きいポリ鉢に鉢上げすると成長が遅れることがあります。鉢上げの際は必ずポリ鉢の規格を一つ大きいものにする程度に留めておき、そこからさらに成長したら鉢上げを行い、合計で2〜3回程度行いましょう。●キュウリ 播種日は、4〜5日間の晴天を見越した上で決定します。播種後は湿った新聞紙で覆い、密閉して発芽を待ちます。播種床の地温は24〜30℃程度に保ち、必ず午前中に播種を行いましょう。 播種から4〜5日目朝、発芽頂部が土を動かして少し高くなっているようならば、新聞紙を取り除きます。早朝からの日光に当てれば双葉展開前から緑色をおびてきて、発根量の多い苗になります。 播種後から育苗にかけて朝・昼・夕とこまめに見回る気持ちが成功への第一歩です。 保管用※保管する場合は、中央の切り取り線で切り取って、ファイルに閉じてください。【全体運】思うようにならないことが多くイライラしがち。忍耐力を発揮して。下旬には運気が好転。味方が増えて前進へ【健康運】体調の悪いときに無理は禁物。休養を取って 【幸運の食べ物】ハクサイ蠍座10/24〜11/229柑橘水 稲いちじくつつじやさいづくりくり

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