回覧板No.18 広報いとう3月号他
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561237(2)カメムシ類(3)ハマキムシ類(4)ゴマダラカミキリ(5)かいよう病(6)褐色腐敗病の緑斑も確認されなかった。また、引き続きGP剤を栽培基準に採用しているが収穫期の着色遅延が懸念されることから使用した生産者はいなかった。 出荷物は、わずかに浮皮果の混入が見られたが、概ねしまった果実が出荷された。(エ)大玉果対策 極大果を少なくする目的で、有葉花摘蕾及び後期集中摘果を推進している。本年は初期肥大が旺盛だったため大玉果の多発が懸念されたが、青島温州の4Lの出荷は1月末実績で688㎏にとどまった。 改植事業を推進し、青島温州からA-44や寿太郎温州への更新を進めた。また、JA静岡経済連 柑橘品種探索事業にて選抜された「陽一郎」「峰太」も少量ながら管内に導入されている。   病害虫防除の徹底(1)ミカンサビダニ 平成26年秋季に発生し一昨年大発生したミカンサビダニ(以下、サビダニ)は、夏季の雨量が多かったため被害は抑えられた。しかし、被害は大きくないものの相変わらず管内全域で散見される。 発生に年次変動のある害虫である。初秋季に一部園地で散見され、出荷物に被害果の混入もわずかにみられた。 摘採予定のない茶樹は伐採するよう指導した。本年は、食入被害果はほとんど見られなかった。 発生は多くなかったが、近隣に耕作放棄地がある園地では飛来数が多かった。 平成30年、令和元年と台風の襲来があったため増加傾向であった。本年は台風の上陸こそ無かったものの夏秋梢の発生が多く、そのミカンハモグリガ被害は発生の助長要因であり剪定時に確実に除去するよう指導している。 令和元年に初発または多発した園地もあったが、本年は予防剤の散布により被害を抑えることができた。   ナギナタガヤ草生栽培による中晩柑品質向上対策 中晩柑の土壌乾燥防止(肥大促進、減酸促進、樹勢維持)対策として、本年度はナギナタガヤの種子を17㎏供給した。草生栽培実施園地では、夏季の異常高温時に土壌乾燥防止やかん水労力の軽減がはかられた。 19年間でナギナタガヤの種子の総供給量は795㎏となった。  * 播種時期 9月〜11月      * 10a当たり 2㎏〜3㎏  * 播種前に除草を徹底する。(土壌処理剤は使用しない)7   有害鳥獣対策  伊東わなの会・熱海ワナの会及び猟友会による被害防止に取り組んだ。また、両市担当部署において箱わなを設置し有害駆除を行っている。有害駆除に対する国からの捕獲活動費補助により、経済的な負担が軽減されている。有害獣の捕獲数は、昨年より増加し農業被害は減少した。 CSF(豚熱)は、県内中西部で多発し県内全域で経口ワクチンの散布が行われている。あいら伊豆広域有害鳥獣対策協議会が野生イノシ乙女座8/23〜9/22シ捕獲促進業務を受託し捕獲圧を高めた。 また、ワイヤーメッシュ・電気柵等の設置助成を継続し園地への侵入を防ぐことで被害を減少させている。 狩猟法が改正され、農林業者が農林業被害を防止する目的で、自分の事業地内に小型の箱わなを用いて小型獣類を捕獲する場合、狩猟免許を所持していなくても市の許可を受けることができるようになった。令和2年度は、管内で24名(昨年22名)が許可を受け捕獲を行っている。重点項目【全体運】気になっていた問題が急浮上しそう。用事は早めに片付け憂いを残さないように。物やお金の貸し借りは回避を【健康運】疲れが出がち。休憩、休養でリフレッシュ 【幸運の食べ物】パセリ   基本管理の徹底 各種講習会の開催及び調査データの有効活用、園地巡回による個別指導で高品質安定生産につとめる。評価点管理システムの選果データを活用することで個別指導を強化し防除の徹底をはかる。選果データは、光センサーを更新したことから高精度なデータを得ることができ、より的確な情報を生産指導に活用していく。また、家庭選果の指導強化により高品質果実の出荷を行うことで産地の評価を向上させる。   隔年結果是正対策 施肥基準量の完全施用、土壌pHの改善、老木樹の改植、間伐・縮伐の指導等により隔年結果防止対策を講じる。また、着花(果)過多樹への摘果剤 ターム水溶剤の散布指導により隔年結果を防止する。ポンカン・はるみ等の生理落果が少ない品種に積極的に散布推進し、摘果労力の軽減及び高品質大玉果生産につとめる。   果樹経営支援対策事業(改植事業)を   活用した品種更新 老木樹から優良系統へ品種更新を進めるため、果樹経営支援対策事業を継続実施する。未収益期間の短縮として柑橘大苗育苗事業を継続実施し、令和3年春はA-44の3年生苗木を供給する。事業の要件に該当しない園地においても、産地計画に基づくまとまった改植を実施する生産者には、あいら伊豆農協果樹改植事業により補助令和3年度柑橘生産指導方針 令和3年産温州みかんは、生産者の高齢化が原因で栽培面積は減少し、国内需要に対し供給不足が予想されるが、低品質な果実は厳しい販売を強いられ、消費者を満足させる品質が当然求められる。 よって、高品質柑橘の生産と静岡経済連との連携により市場での優位性確保、及び少量多品目栽培による、いで湯っこ市場等直販を強化し、コロナ禍においても迅速な販売施策をとることで生産者手取りの向上につとめる。また、農薬安全使用基準の遵守により、安全・安心な柑橘生産に取り組む。 なお、気象は温暖になりつつあり、過去6年平均で開花日は7.5日前進している。栽培基準通りの管理だけではなく、園地巡回による観察と気象や病害虫発生等の情報を収集・発信することで適期適切な管理を指導する。 ダイダイは、約110tの取扱量を維持するため連年安定生産を目指し、その他品種全体としても高品質安定生産を目標に以下重点項目の推進につとめる。「高品質安定生産の推進」(2)青島温州の弱点を克服した品種の導入・普及

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