おもしろコラム 巨椋 修
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最初、コンニャクは薬として食べられていたようです。いまでもコンニャクは「お腹の砂おろし」といわれるくら  いで、便秘に効果的。コンニャクの主成分はほとんど食物繊維。食物繊維は胃や小腸で消化・吸収されずに大腸まで届き、腸内の老廃物を吸収したり、水分を吸収しながら腸内環境を良くしながら、便通も良くしてくれる優れもの。ただし、一度に大量に食べると腸閉塞をおこす可能性があるそうですから、ダイエット目的で食べる人はご注意ください。あと糖尿病や、動脈硬化にもいいそうで、平安時代とか糖尿病の貴族とかが食べていたそうな。栄養もないくせに、大したものですコンニャクさん。そしてそのコンニャクを愛し続けた日本人も。ゴボウも日本人しか食べない食べ物。ゴボウについては日本と海外で食文化の違いからある悲劇が伝わっています。太平洋戦争中、捕虜になったアメリカ人が収容所で日本人から「木の根っこた食べさせられた」と、日本人が戦争裁判で訴えられたということがあったそうです。外国人が木の根っこと思ったゴボウ167      

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