*当店では挿絵入りコラムを800本以上在庫(毎月4本増加)しています。貴社のチラシや社内報などに使えるよう単品での販売もおこなっております。
・お買上げいただいた、デジタル媒体(イラストおよび文)は、1回のみ使用OKです。・学級新聞、社内報、広報誌、企業のニュースレター、新聞、雑誌等にご使用いただけます。・使用の際、作者(絵と文共)のキャプションは必ず記載してください。・使用されましたら、当該ページをFAX(042-563-0277)またはメール(atecinoue@gmail.com)にお送りください。・著作権は放棄しておりませんので、当該イラスト、文(コラム)について、単独データとして再販はできません。
<購入手順>
1.一覧から必要なコラムを見つけてください。2.ページが開いたら画像を開いてください。記載しているコラム分はわざと小文字で薄く表示していますので、ご了承ください。3.画像をクリックすると購入ページが開きます。4.1点(イラストと文のセット)に付き500円(税込み)です。pdfファイルにてダウンロード販売です。画像を別途ダウンロードしたい時は、このページから行ってください。(画像にマウスをあてて、右クリックし、「名前を付けて画像を保存」を選択してダウンロードしてください。5. 入金を確認次第、当該コラムセットを添付してメールで送信して納品とします。
TEBRA書店・CCpaper  店主:井上勝彦  関連サイト https://omosiro-column.com/

「共有」こそが、アマビエの狙い

・文:コラムニスト ふじかわ陽子
・/絵:吉田たつちか
・発行:2021年6月

*挿絵入りコラムの単品販売です。


*画像をクリックしてショップでお買い上げください。
ダウンロード販売です。


コロナ禍で一躍有名になった妖怪をご存知でしょうか。それは「アマビエ」です。江戸時代後期、現在の熊本県にあたる肥後国の海上に突如現れ、豊作と疫病の予言をし「私の姿を描き写した絵を早々に人々に見せよ」と告げたとされています。
 さて、ここで疑問です。絵を見せたところで何が起きるのでしょうか。これをアマビエは教えてくれません。それでも、アマビエと出会った人は姿を描き写し人々に見せました。その絵が約200年経った今でも愛されています。現代の絵師も様々なアマビエを描き、人々と共有しています。
 この「共有」こそが、アマビエの狙いだったと考えられます。疫病が流行る不安定な時代だと、どうしても孤立しがち。それをアマビエの絵姿を共有することで、誰かとつながれるのです。ただ消費されるイラストレーションではありません。誰かが祈りのために描いたアマビエなのが良いのです。
 祈りはとても勇気を沸き立たせるものでもあります。他者への思いやりの心が祈りであり、これを受け取るのも送るのも自己肯定感を増す作用があります。自分が誰かの役に立てている、自分は誰かに元気をもらっていると分かるからです。これも孤立を防ぐ作用があります。
 そして何より、アマビエの存在が良いのです。一見、何一つ対策を告げず役立たずのように感じられるでしょうが、寄り添う存在としては優秀です。何も言わないことで、受け取る人の想像にアマビエの存在価値は委ねられます。それはとても自由なのです。何にも制約されない、広がりのある存在です。
 自由だからこそ、自分の心持次第で邪悪な存在にもなるでしょう。何の対策も言わず、何もしなかった妖怪に、憎しみを抱くのもアリです。アマビエは怒らないはずです。現実世界の人間に憎しみをぶつけるぐらいなら、アマビエにぶつける方が平和です。物を語らないからこそ、憎しみを受け止める存在にもなりえます。
 このようにアマビエはお告げをしなかった分、とても自由に人々のつながりを生む存在になりました。これでもし何かお告げをしていたなら、多くの人には愛されなかったでしょう。そのお告げを受け入れられない人もいますからね。
 寂しくなったり不安になったりしたら、アマビエの姿を思い出してはいかがでしょうか。きっと、あなたも受け入れてくれるはずですよ。

(コラムニスト ふじかわ陽子)2021-06

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です