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めだか飼育のススメ

・文:ジャーナリスト 井上勝彦
・/絵:吉田たつちか
・発行:2020年12月

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 「めだかの学校」は誰でも一度は口ずさんだことのある懐かしい童謡の一つだ。昔はどこの小川でも普通に見ることができたポピュラーな魚であったが、農薬使用や生活排水の影響で、野生のめだかが激減し、2003年5月にに環境庁(当時)は絶滅危惧II類 指定した。そのこともあって、日本各地で保護活動が活発に行われるようになると同時に、飼育も盛んになった。
 我が家では、2年前に犬が亡くなったが、後期高齢者の仲間入りした現在、最後まで責任が持てないため、再び飼うのは諦めた。今回のコロナ禍により、ステイホームの時間が多くなると、なにか生き物を飼って気を紛らしたいと思っていた矢先、飲み仲間のS氏のススメもあって、今年の春からめだかを飼い始めた。今はもっぱらめだかにハマっている。
 見回すと、実は私もめだかを飼っているという人が意外に多いのに驚いた。今、めだか飼育が静かなブームとなっているらしい。
 めだか飼育がブームになるのはわかる気がする。なにせ、小さな魚なのに、意外と丈夫で飼いやすいのが一番。犬猫に比べて圧倒的にエサ代がかからないのがいい。
 近所にめだか屋はないが、今は、めだかもネットで買える時代だ。しかも、他のペットに比べて安いのも私が気に入った要因だ。水を入れた厚手のビニール袋に入って成魚が届く。注文して翌日には届くので、ほとんど死なずに無事届く。
 先日、めだかの卵を売っているサイトを発見、早速、取り寄せた。小瓶に入った状態で届いたが、老眼では、どこに卵があるのか分からない。そのまま、小さな発泡スチロール箱に入れて、卵から孵るのを待つ。だが、何日待っても孵る様子がない。思い余って、まだ産まれないと、販売者にメールすると、追加で届いた。生まれるのに10日以上はかかりますと同封の手紙に書いてあったので、箱の中を覗き込むのが日課になっていた。虫眼鏡も購入した。10日後から次々に小さなめだかが泳ぎだした。産まれたばかりのめだかは針子というらしい。虫眼鏡ごしに見る針子が健気に泳ぎ回るのを見ていると飽きない。産まれないと、誤ってメールしたのが申し訳なく、追加で卵を注文した。卵から孵るのが楽しめるのもめだか飼育の醍醐味の一つだ。今やベランダや庭には発泡スチロール箱(最寄りのスーパーでタダでいただいたもの)や瓶がどんどん増えている。初めての冬を迎え、めだかたちの食も細くなり、浮草の下に隠れたまま姿をみせなくなった。春にはめだかの学校の歌詞にあるように、先生や生徒がどんどん増えるのを今から楽しみにしている。

「虫眼鏡針子舞たる小宇宙」(勝爺)

 (ジャーナリスト 井上勝彦)2020-12

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